2011年2月4日金曜日

夜の虹 南川潤

1946

書 名 夜の虹
著 者 南川潤
発行人 辻村正三 
発行日 昭和21年10月30日
発 行 美紀書房
発行所 東京都本郷区曙町13
印刷人 須藤紋一
印 刷 大同印刷株式会社
判 型 B6判 上製平綴じ カバー無し 本文238ページ
定 価 15円
発行代行 日本出版協同株式会社


目次

【ひとこと】和田信賢『放送ばなし』、南川潤『掌の性』『夜の虹』とつづけて紹介したのには、ちょっとしたワケがある。版元の青山商店出版部と美紀書房のいずれも短命であったことも共通するが、奥付、扉、目次をごらんになっておわかりのように、この三冊では「装幀」という文字がつかわれているからだ。
ソウテイは「装釘」でなくてはならぬ、と花森安治は強調していたにもかかわらず、『掌の性』では花森じしんの手で装幀とかいている。さきに紹介した文明叢書もおなじ昭和21年に上梓されているけれど、そちらは五冊とも装釘であった。花森にきいてみなくてはわからぬが、小生のかんぐるところ、花森安治にとってこの年は、装釘にすべきか装幀にすべきか、けっこう考えあぐねた一年だったのではないか。以後はおもに装釘をつかっているが、装幀になってしまった本もある。「ぼくの知らんところで・・・」と花森がぼやいていそうな気もするのだが。



表紙と背とウラ

 ウラ表紙