2011年5月2日月曜日

放電放談 渡邊紳一郎

1952

書 名 放電放談 
著 者 渡邊紳一郎(1900−1978)
編 者 斎藤昌三(1887−1961)
発行人 増田博 
発行日 昭和27年12月15日
発 行 冬心社
発行所 東京都新宿区四谷1−5
印刷者 草刈親雄
印 刷 中央製本印刷株式会社 
判 型 B5判 上製丸背ミゾ 平綴じ 口絵共328ページ
定 価 300円(地方価320円)


カバー全体

目次 はじめの部分
 
【ひとこと】渡邊紳一郎は朝日新聞記者、というよりもNHKのクイズ番組『話の泉』(ラジオ)や『私の秘密』(テレビ)の解答者として有名になった。小生がこどものころ、渡邊の古今東西にわたる知識の豊富さに、びっくりした記憶がある。花森安治の表紙は、そんな渡邊紳一郎の博覧強記を絵に描いてみせたのであろう。

本体表紙全体 ロゴマーク・背文字は箔押し
斎藤昌三の跋

【もうひとこと】この本をプロデュースしたのは、「書痴」の異名をもつ斎藤昌三である。すなわちカバーこそ花森安治だが、編輯から装本まで、本体の制作は斎藤が趣向をこらしたのであり、そのことを「なこうどの弁」として跋を寄せている。目次のとおり「序に代えて」を17人もの人物に書かせたのは斎藤の遊びであった。斎藤はハメをはずした出版にしたかったようだが、カバーを花森安治にと提案したのは、さて斎藤だったのか。花森の表紙は、奇をてらったふうでもなく、きわめてオーソドックス(いわば正調花森節)である。
 
奥付 検印紙はない、2779はナンバーリングか?