1952 |
書 名 放電放談
著 者 渡邊紳一郎(1900−1978)
編 者 斎藤昌三(1887−1961)
発行人 増田博
発行日 昭和27年12月15日
発 行 冬心社
発行所 東京都新宿区四谷1−5
印刷者 草刈親雄
印 刷 中央製本印刷株式会社
判 型 B5判 上製丸背ミゾ 平綴じ 口絵共328ページ
定 価 300円(地方価320円)
カバー全体 |
目次 はじめの部分 |
【ひとこと】渡邊紳一郎は朝日新聞記者、というよりもNHKのクイズ番組『話の泉』(ラジオ)や『私の秘密』(テレビ)の解答者として有名になった。小生がこどものころ、渡邊の古今東西にわたる知識の豊富さに、びっくりした記憶がある。花森安治の表紙は、そんな渡邊紳一郎の博覧強記を絵に描いてみせたのであろう。
本体表紙全体 ロゴマーク・背文字は箔押し |
斎藤昌三の跋 |
【もうひとこと】この本をプロデュースしたのは、「書痴」の異名をもつ斎藤昌三である。すなわちカバーこそ花森安治だが、編輯から装本まで、本体の制作は斎藤が趣向をこらしたのであり、そのことを「なこうどの弁」として跋を寄せている。目次のとおり「序に代えて」を17人もの人物に書かせたのは斎藤の遊びであった。斎藤はハメをはずした出版にしたかったようだが、カバーを花森安治にと提案したのは、さて斎藤だったのか。花森の表紙は、奇をてらったふうでもなく、きわめてオーソドックス(いわば正調花森節)である。
奥付 検印紙はない、2779はナンバーリングか? |