1947 |
書 名 日本の面影 小泉八雲新輯 Ⅱ
編纂者 田部隆次
発行人 尾張眞之介
発行日 昭和22年4月10日
発 行 大日本雄辯会講談社
発行所 東京都小石川区音羽町3ー19
印刷人 渡邊清
印刷所 仲外印刷株式会社
判 型 B6判 上製平綴じ(糸)カバー無し 本文288ページ
定 価 50円
扉 |
【ひとこと】小泉八雲新輯は全3輯。『日本の面影』はその第2輯で、ごらんのように、第1輯とおなじ絵がらの色ちがいだ。
八雲は来日するや、中学校と師範学校の英語教師として松江に赴任している。松江滞在は1年3カ月にすぎなかったが、宍道湖に面した城下町で日本の魅力にすっかりとりつかれ、小泉節子と結婚。そのご熊本五高で教鞭をとるも神戸に移住。英字新聞「神戸クロニクル」の記者となり、日本国籍を得て八雲を名のるが、神戸の土地柄には親しめなかったのか上京し、東京帝大英文科講師として教壇にたった。そのときの教え子が田部隆次らで、小泉八雲全集の翻訳出版につくした。
松江と神戸、そして東京——小泉八雲と花森安治は、生きた時代こそちがうが、暮した土地でつながっていた。ふたりの豊かな感受性は、「居は気(こころ)を移す」ことを、知ったはずである。
日本の面影 目次(後半)と本文扉 |
日本の面影 ウラ表紙 |