1946 |
書 名 日本の怪談 小泉八雲新輯 Ⅰ
編纂者 田部隆次
発行人 尾張眞之介
発行日 昭和21年11月10日
発 行 大日本雄辯会講談社
発行所 東京都小石川区音羽町3ー19
印刷人 渡邊清
印刷所 仲外印刷株式会社
判 型 B6判 上製平綴じ(糸) 本文214ページ
定 価 15円
扉 |
【ひとこと】田辺隆次による小泉八雲新輯 Ⅰ 『日本の怪談』である。
編纂者の田辺は、八雲が東京帝国大学英文科在任中の教え子であり、八雲研究の第一人者として知られることは、ごぞんじのとおり。
八雲の怪談といえば、だれしも「雪女」をおもいつくだけに、表紙の魚たちや扉の虫たちの図には、正直とまどいがあった。本書に、魚の絵を描くことに長じた僧侶にちなむ怪異譚がおさめられており、それが表紙絵のモティーフになったとおもわれる。
田辺が解説している。ギリシャ人の母をもつ八雲は、日本人が虫を愛でること古代ギリシャ人と同じとよろこび、身のまわりに棲む小さな動物たちのいのちを、いつくしんだという。
——とわかれば、花森の制作意図も納得がゆく。
(訂正とお詫び)小泉八雲は、母がギリシャ人、父はアイルランド人でした。訂正日2011/3/6 。
日本の怪談 ウラ表紙 |