1951 |
書 名 英吉利乙女
著 者 菊池重三郎(1901−1982)
発行人 大橋鎭子
発行日 昭和26年12月5日
発 行 暮しの手帖社
発行所 東京都中央区西銀座8−5
印刷人 青山與三次郎
印 刷 青山印刷株式会社
印刷所 東京都港区芝愛宕町2−85
製 本 佐藤賢一郎
判 型 B6判 上製函入り 糸綴じ 口絵共本文220ページ
定 価 230円
函おもて |
函背 |
扉 |
本文扉 |
奥付 |
【ひとこと】『アラバマ物語』で紹介したように、菊池重三郎は『藝術新潮』の初代編集長。花森安治はその常連寄稿者であり、座談会記事の出席者であった。親しい間柄だからこそ、花森安治も気合いが入ったであろう。ましてや相手は芸術誌の編集長だ。おのずと創作意欲が高まったのではないか。手間をかけた本書の装釘を、花森みずから納得のゆく作品と認めている。
表紙全体 |
【もうひとこと】花森は、装本者名のかたわらに「手彩色」と記した。これは函の絵柄をさしている。花森じしんが彫った版画を絵柄としているが、多色刷りではなく、彩色は手(筆)になるとの意味であろう。棟方志功の版画に見られる手法である。とはいえ、それは印刷前の原画の話であって、花森が函の一つひとつに彩色したものではない。