2010年11月8日月曜日

週刊朝日別冊 昭和32年第3号 新緑特別読物号

1957

誌 名 週刊朝日別冊 昭和32年第3号 新緑特別読物号
発 行 朝日新聞社
発行日 昭和32年4月28日
編集人 扇谷正造
目次画 山口蓬彦
判 型 B5判 平綴じ 表紙共全172ページ
定 価 70円

【ひとこと】花森が足繁くかよった店の一つが銀座の天賞堂。鉄道模型を買うためである。花森は、知る人ぞ知る鉄道模型のコレクターであった。模型だけではない。鉄道そのものが好きで、電車が走るようすを8ミリに撮ってたのしんでいた。昭和47年<国鉄百年祭に>寄せた花森の詩がある。大沢隆男が曲をつけて『レール』という歌になった。

百年たってみて いろいろやってきて 結局わかってきたことは 鉄道とは 人間を運ぶものだったということではないか それを 儲け第一に考えるのが なにか合理的なことと考え違いして ずいぶん人間を粗末にしてきた 人間を大切にすれば 赤字を出してあたりまえだ 明日から百一年だというではないか あたまの路線を敷きなおし あらためて笛を吹き 汽笛を鳴らすときだ 出発進行!(日本音楽協議会『うたのひろばⅤ』所収)