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1949 |
書 名 絡む妖美
著 者 佐藤垢石
発行人 森北常雄
発行日 昭和24年1月30日
発 行 ロッテ出版社
発行所 東京都千代田区神田小川町3−10富士ビル内
印刷所 石炭文化印刷株式会社
判 型 B6判 上製平綴じ(糸) 本文294ページ
定 価 200円
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扉 |
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目次 |
【ひとこと】佐藤垢石は、つり人社の創業者。釣りジャーナリズムをきりひらいた随筆家。元報知新聞社の記者で、現地に取材した描写がたしかなだけに、その軽妙な語り口に、ついのせられてしまう。
扉の絵は、川辺で昼寝をしているうちに皮を盗まれて途方にくれる河童の話にもとづいているのだが、あの有馬頼寧が河童の皮を秘蔵しているかも知れぬ、とおくめんもなく書く垢石の洒脱さには、ふき出さずにいられない。おとなのファンタジーであり、上質のエンターテイメントなのだ。おどろおどろしげな表紙で、魑魅魍魎があらわれてきそうだけれど、読みたくなる衝動は、あらがいがたいものがありますぞ。それはまた、花森安治の装釘の魅力、といってよいのではありますまいか。
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奥付 |
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ウラ表紙 |
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表紙全体 |