午前11時2分、わが箕輪町の空にサイレンが鳴りひびき、町民に1分間の黙祷をよびかけた。畑にいた小生は西のほうを向き、麦わら帽子をぬいで頭をたれた。式典のもようをNHKのテレビ中継でみることは、かなわなかった。
夜7時、NHKニュースをみた。
その内容に、大きな違和を感じたのは小生だけ、だっただろうか。
そんな筈はない。
たしかに台風情報は必要である。
しかし長崎での式典は、きょうの最も重要な社会ニュースである。
それがあまりに素っ気なく扱われていた。いかにも奇妙であった。
長崎の式典で、政府にとって、首相にとって、
よほど気にくわぬことがあったのだろう。
花森安治編集の『暮しの手帖』第2世紀11号の記事を思い出さずにはいられなかった。
暮しの手帖 第2世紀11号 1971 |
ニュース番組をみるとき、テレビ局がなにを報道しようとしないか、
とりわけNHKに、政府がなにを報道させようとしないか、
それを見極めることが、今後ますます大事になるだろう。
そう思いませんか。
NHKのキャスターは、安倍政権のスポークスマンではないか、
とみまがうことが多くなっている。肝心なことは報道しない。
ジャーナリストの矜恃をすてたのかしら。