1954 |
誌 名 文藝春秋 春の増刊 各界スター読本
発 行 文藝春秋新社
発行日 昭和29年4月5日
発行人 池島信平
編集人 田川博一
目次画 横山隆一
印刷人 柳川太郎
印 刷 凸版印刷株式会社
判 型 A5判 平綴じ 表紙共全200ページ
定 価 75円(地方売価78円)
表4(ウラ表紙) |
表1&4 |
【ひとこと】本号には、「文壇論壇毒舌採点集」のタイトルで、大宅壮一、浦松佐美太郎、河盛好蔵、高橋義孝、臼井吉見の 5人が「文化界の花形を一堂に集めての点数授与式」なる余興をたのしんでいる。花森安治もマナ板の上にのせられた。だれの発言か伏せる形式になっている。以下、評言のすべて。
—— 才人という点では相当の才人だと思うな。
—— 頭がいいよ。
—— 苦労人だよ。
—— この頃パーマをやめて、スカートやめて、ズボンになつたでしよう。白粉もやめたろう。いまに男装するよ(笑声)
—— あれは非常な常識家が大変な演出をやつたということですね。
—— 逆説的な演出ですよ。彼程逆説的な男はない。模範的な逆説ですよ。いまや八十点でしよう。
【おまけ】ちなみに本号では「軽評論家群像」のタイトルで、扇谷正造も「何が何だか分らぬのでスター」の一人として花森安治をあげ、編集者にしては一風変わった経歴を方程式にしてみせた。
花森安治=X(服飾評論家+女装的男装+福永官房長官よりも著名な松江高校の出世頭?+余白+パピリオ+チラリチクリ……)
【お知らせ】『座談』および『文藝春秋増刊』は、今回でおわりです。次回更新(12月13日)より、田宮虎彦の文明社刊行の雑誌と書籍をごらんにいれます。