2010年12月8日水曜日

文藝春秋 秋の増刊 秋燈読本

1952
誌 名 文藝春秋 秋の増刊 秋燈読本
発 行 文藝春秋新社
発行日 昭和27年10月5日
発行人 池島信平
編集人 田川博一
目次画 三雲祥之助
印刷人 柳川太郎
印 刷 凸版印刷株式会社
判 型 A5判 平綴じ 表紙共全192ページ
定 価 70円

表4(ウラ表紙)
表1&4

【ひとこと】大宅壮一は、文藝春秋の池島信平、週刊朝日の扇谷正造、暮しの手帖の花森安治の 3人を「ジャーナリズムの三羽ガラス」とよんだ。 それほど3人の活躍がめだったからである。なぜか。
扇谷は、週刊朝日を 150万部にのばした名編集長だが、その発展成長期の週刊朝日をみると、花森は多くの記事とカットをかいており、編集部の一員もしくは相棒ではないかと見まがうほどである。
いっぽう佐佐木茂索とともに文藝春秋を再興した池島は、新社の司令塔というべき存在であり、出版界で無名にひとしい花森安治に活躍の場を与えた。雑誌の表紙のウラおもてを描かせ、広告までも描かせ、さらに誌面のカットやコラムにまで、花森の作らしきものが見てとれる。
三羽ガラスとよぶよりも、 3人と 3誌は「三頭立て馬車」のように一体となって、戦後日本のジャーナリズムをリードしていた観がある。